29日の観戦記・その2。

第二試合はJR九州と鷺宮製作所の対戦。
この試合、私的見どころは何と言ってもキャプテン。
JR九州の村子主将は、柳ヶ浦高校(大分)時代も主将を務めていた。
94年夏、柳ヶ浦は甲子園でベスト4に進出。村子主将は大会後、高校全日本メンバーにも選ばれた。
その時の全日本遠征の様子を見て以来、ひそかに応援し続けてもう10年。
この夏、初めて目の前で彼を見ることができた。

グラウンドに入ってきたナインの中から背番号29を見つけて「おー、本物の村子くんやー」とちょっと感動。
(私より年上だけど、あえてここは「くん」付けで呼ばせてもらいます)
練習を終え、試合開始直前、ベンチ前で素振りをする村子キャプテン。何だか妙に楽しそうに素振ってる。
あまりに楽しげだったのでその様子を一枚…とカメラを構えると、なんとキャプテンこっちを向いた(汗)
偶然だろうと思いもう一度カメラを向けると、また気配を察してこっちを向かれる(滝汗)
ぐ、偶然が二度続いただけさ…と自分に言い聞かせようとしてると、横からYちゃんが無情の一言。
「偶然じゃないと思うよ。多分気付いてるんじゃない?」ぐはぁ。
(カメラに気付いてるとして)全く面識ない人からカメラ向けられて、どう思うんだろうね?という話になり
「10年経ってもまだ俺のギャルがいるのかー、とかそんな感じ?」(※あくまで予想)
ごめんなさいごめんなさいギャルでごめんなさい。面識もないのにカメラ向けててごめんなさい。
ついでに言うとギャル(当時)です、もうギャルと呼ぶにはアレな年齢でごめんなさい
…となぜか心の中で謝りっぱなし。
しかし村子さん、10年経ってもあなたを応援してる人はここにいるんですよー。それは事実です。
村子ギャルが撮影(爆)




視線に気付かれ、気まずさを感じながらパチリ。
だって本当に楽しそうだったんだもん。
好きよキャプテン(←告白かよ)。



2回表にJRが1点先制。続く3回にもホンダ熊本から補強の草野がライトへHRを放ち、2−0とする。
JRの先発は樋口。4回二死までパーフェクトピッチを見せる。
「なんか、左右の違いはあるけど、投げるときの感じとかがダルに似てる」と言われてよく見ると、なるほど確かに。
ともにスリークォーター。
体格は樋口のほうがやや小さいけれど(公式データによるとダルは195・83、樋口が182・80)
腕・ひじの使い方とかが似てる気がする。素人目だけど。
ガイドブックを読んでみたら、JRの監督は樋口のことを「全国でも3本の指に入る左腕」と評していた。
それもうなずける気がする。投球テンポが良く、安定感があって安心して見ていられるもの。
投手によって投球テンポは変わってくる。それぞれに合った「間」があるのはわかるんだけど、
やっぱり見てる方にとっては「間が長いなぁ」と感じたり、逆に小気味よいテンポに思う投げ方があるわけで。
樋口は好きなタイプの投手だと思った。テンポのよさもそうだし、スリークォーターだし(←スリークォーターが結構好き)

好きといえば、JR九州というチーム。
このチームの試合を見るのは今回が初めてだったんだけど、全体の雰囲気が結構気に入った。
ベンチ前で円陣組むときなんかも、声がよく出てる。覇気があるってやつ?
そんなチームの中心にいるのが村子キャプテン。
円陣の中心で話をして、輪が解けるときの掛け声なんかは大きく元気がある。高校時代もこんな感じだったな。
当時と変わった点と言えば、貫禄がついたこと。
自軍の投手交代のときにベンチ前で腕組みして見守る様子なんかは、コーチか、はたまた監督かって感じの風格だった。
10年、経ってるんだもんなぁ。
あのとき18歳だった彼も、もう28歳。結婚して家庭を持って、社会人でもチームをまとめていて…
18歳の頃のイメージが強く残っているけど、そうやって10年の月日を歩んできて、もう立派な「大人」なのだ。
背中で語る貫禄




ベンチ前で見守る村子キャプテン。
その姿には監督orコーチのような風格が。
何か落ち着きがあるんだよね。
きっと素敵に年齢を重ねているんだなぁ。
仁王立ち@一塁コーチャーズボックス




攻撃中は一塁コーチに立つ。
ここでもなぜか腕組みしてることが多かった。
かと思えばファールが危うく直撃しそうになってジャンプして避ける姿も(汗)



JR寄りで見てますが、鷺宮側の話もしましょう。
鷺宮の一塁手・川島直樹も何気に高校(仙台育英)時代から見てる選手。
他にも、大学時代見る機会ありそうで見ていなかった久保(中大)や佐藤(日大)、
スコバイで名前に覚えがある小高(八王子北)ら、投手・野手問わず見てみたかった選手がちらほら。
そういえば、鷺宮の試合自体見るの初めてかも。まだまだ見てないチームは山ほどあるよなぁ。

鷺宮の応援で気になったのは着ぐるみの多さ(笑)
最初、牛か猫か遠目ではよくわからない(判別しづらい)着ぐるみが応援席にいて、皆で
「牛でしょ」「いや、猫じゃないの?」と熱い論議を繰り広げてたんだけど、最終的にはどうやら牛らしい、という結論に。
それ以外にもトラ・うさぎ・パンダとバリエーション豊富(笑)
4匹の中ではうさぎが特にノリが良く、ややノリの悪いパンダを一生懸命煽って盛り上げてた(爆)

5回裏、鷺宮は一死一、二塁のチャンスで代打に小山を起用。
「小山」だとピンと来ないけど、「小山良男」と聞けば「ああヨシオくん!」と納得する自分(笑)
社会人2年目で補強選手に選ばれるって、結構すごいことだよなぁ…。
とか思ってたら、あれ?何か以前見てた彼と雰囲気が違う!
前は「打たなそうで実はよく打つ」感じだったのに、(←誤解を招きそうだがもちろんほめ言葉)
今回見た姿はもう打席に入った時点から打つ気満々のスイング。ヨシオくんってこんな感じの打者だったっけ?
大学4年のとき、指導者になるつもりでプロは諦めて社会人へ進んだとかいう話だった。
それがまた最近、プロ入りへの意欲も出てるという噂も耳にしたことがある。
今年は社会人2年目、プロ解禁の年。今後どうなるかわからないけど…
とりあえず今日はえらくやる気満々のヨシオスイングを見られたのでした。
川島くん@鷺宮



川島(直)。仙台育英〜青学大〜鷺宮製作所。
仙台育英時代はTVで見てた。
大学時代は神宮で見た。
最初に見てからもう9年?10年?
鷺宮スタンドはファンタジー?





鷺宮の応援風景。着ぐるみがいっぱいのワンダーランド。
応援ステージの左から順に牛とトラ。
間に人間のリーダーたち(笑)を挟んで
ピンク色のがうさぎ(ノリ良好・ダンサブル)、一番右がパンダ。
ヨシオくん

小山(JR東日本より補強)。
補強選手&代打起用だったというのもあるかもしれないが
やたらアグレッシブな打撃を見せていた。
大学時代より体つきも良くなってる気がする。
プロ入り目指してるのかなぁ?
代打で一打席だけというのはもったいない。
もうちょっと見たかった。



試合は、5−1でJR九州が快勝。
樋口−濱田−後藤隆のリレーで鷺宮打線を2安打1点に抑えた。
代走で新屋(鹿実出身)も出て懐かしく嬉しかった。
打っては、草野が2打席連続本塁打!すごかったなぁー。
ライトにレフトに打ち分けて、2本とも素晴らしい当たり。
正直、去年までホンダ熊本の試合では亀井くんのことばかり気にかけていたのだけど
この試合を見て、草野さんの魅力を知ったというか(遅い!とか言わないで)。
さすが全日本の三番だ〜と舌を巻きました。

試合開始前は村子キャプテンにばかり目が行っていたけど(爆)、
この試合で、また新しいチームや選手の魅力に気付くことができたと思う。
こうやってどんどん興味あるチームや選手が増えていくことが楽しい。
イキのいい草野さん&JRベンチ



今回撮った写真の中で
一番のお気に入りショット。
2本目のHRを打った草野さんと
それを出迎えるJRナイン。

今回、こういうHR出迎えショットを
何度か撮ったけど、ほとんど
「イキのいい」(=ブレ気味)写真に
なりがちで(苦笑)
でもこれは成功した部類だと思う♪



第三試合は、倉敷オーシャンズvs四国銀行。
グラウンドに入ってきた瞬間、四銀の色鮮やかな青いユニホームが目に付いた。
大ガスや松下、N西らのユニの青とは違う青…例えて言うなら、ちょうど「毎日新聞カラー」(笑)

対する倉敷は、都市対抗予選終了後に三菱自動車水島クラブから名称変更したばかり。
この本大会が新チーム名のお披露目となった。
で、真っ先に目に付いたのがマスコット。「何じゃありゃ!」
黄色い謎の生命体。頭の後ろに星がついてる。横浜のホッシーの仲間か!?
しかもその星のせいで重心が後ろにあってバランスとりにくいらしく、移動のときはフラフラしてる。
頭が大きいので、ベンチ内にいるとすごく周りが狭そう。
立ち上がったりしたときなんか、普通に頭が天井につっかえそうだし。
動きが気になってずっと見ていると、ベンチ内にいるときに一度、中の人がその場で頭を取り外そうとした!(爆)
やめてぇぇ子供の夢を壊さないでぇぇ〜。中の人などいないんだから!(笑)
これはもう、三菱重工のビーバーを上回るインパクトだ。ものすごく気になる。
そんな感じで練習の間、ほとんどずっとこのマスコットに目を奪われっぱなしだった(爆)
(…後日わかったこと。このマスコットは来年の岡山国体で使用されるキャラクターで「ももっち」という名前らしい。)
よくあるベンチの光景…ってオイ(笑)


試合中はさすがにベンチ横(この写真の位置あたり)で
立って見てた。
重心が後ろにあるので、心持ち壁にもたれ気味(笑)
拍手とかして、結構積極的に応援してたね。



第四試合は、最後まで見るのはちょっと厳しいということで(時間的にも体力的にも)
申し訳ないが途中まで見て退出。その後Yちゃんとせつないと3人で夕食を食べて帰った。

せつないを社会人観戦に誘うようになって3年目。
毎回気になっているのが、せつないはちゃんと楽しめたかな?ということ。
昨夏の遠征記でも少し書いたんだけど、
初めて一緒に見に行った3年前は、社会人野球を見たことのなかったせつないに色々教えながら見ていた。
でも去年・今年と回数を重ねていくうち、どんどんせつないをほったらかして自分が見入っちゃってる気がする(汗)
こっちから誘っておいてそれはあまりにも悪いなぁ…という気持ちは毎回あったので、今回思い切って聞いてみた。
すると、せつないはせつないなりに楽しんでいると言う。
「最初の頃は知ってる選手もいないし全然わかんなかったけど、最近はちょっとずつ
聞き覚えのあるチームや選手名も出てきたりして、あとはわかんなかったらカヨさんに名鑑借りて見ればいいし(笑)
わかんないことは聞いて、あとは実際に試合見ていって、自分なりの見方で楽しんでますよー」
これを聞いてホッとした。と同時に頼もしくもあった。さすが我が後輩(笑)
ちなみに私の戯言や余計な豆知識もきちんと取捨選択して聞き流しているそうで(爆)それなら心配ないね!?
今度は逆に、せつないが私の存在を忘れるほど熱中してしまうような試合を見たいもの。
それには某チームの某選手、頼みますよ!来年夏はドームに連れてって!
田頭はやはり素敵だったよ



これはこの日見に来られなかった某友人に捧ぐ。
倉敷オーシャンズの四番・ファースト田頭。
コーチ兼任のベテランはチームの主軸打者。
昨年はNTT中国クラブの補強選手として出場していた。
カンカン




同じく倉敷オーシャンズ・六番セカンドの高橋。
名前の「貫寛(やすひろ)」を音読みして、あだ名は「カンカン」。
このチームの出場は01年以来3年ぶり。
だからカンカンも3年ぶり。

この日の夜は、前日よりは長く眠りました(笑)
翌日は第一試合でJTが登場。最後の夏の姿を目に焼き付けに行って来ます!


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