1.おっちゃんカベ |
ドームで都市対抗観戦後、夜は同期の友人2人と会う約束をしていた。 18時30分に某駅で待ち合わせ。ここは、大学時代私たちの行動の拠点となった場所。 いつもここで待ち合わせをし、ここを通り過ぎて食事に出かけ、ここで「また明日」と約束してはそれぞれの家路についていた。 ドームで見ていた試合が長引いたため、10分遅れの18時40分に到着。 久々に会うというのに待たせてしまって申し訳ない。 仲間内で「おっちゃんカベ」と呼んでいる、駅の特定の柱がある。(その由来についてはここでは割愛するが) 待ち合わせはいつもここだ。地下鉄の階段を駆け上がりおっちゃんカベへ向かうと、友人KとTの姿が見えた。 「ごめん!遅くなった!」 「久しぶり〜」の前にとりあえず謝る。Kとは3月の末に会った。Tとは去年の秋以来の再会だ。 まずは夕食を食べに行くことに。「どこ行く?」お互いニヤニヤしながら聞き合うが、もう行き先はだいたい決まっている。 「じゃ、あっち方面にある店、行ってみますか!」ガード下の横断歩道を渡り、目指すは大戸屋。 |
2.トヤミキ再び |
駅近くの定食屋「大戸屋」に行く。ここは私たちの行きつけの店。 1年の時、Kをはじめとする同期3人が入稿時に先輩に連れて来てもらい、気に入って次に私を連れて行ってくれた。 その後今度は私がTと一緒に行き、ついに同期の女全員に浸透。 3・4年時は特にいっぱい通ったなぁ。後輩たちから「大戸屋に行けばカヨさんたちに会える」とまで言われたくらい(笑) この店によく通った理由はもう一つあって、某大学の野球部員に似た店員さんがいたから(爆) 最初に気付いたのはTだった。「ねぇねぇ、あの人さー、○○大の選手に似てない?ほら、誰だっけ…」 言われて見てみると…私「○○大の、△△?」 T「そう、その人!」 私「似てる〜!(爆笑)」 以来彼は私たちの間でカリスマ店員となり(笑)、「トヤミキ」と呼ばれた。(←勝手な略称) 毎回ご飯を食べに行きつつ、ひそかに彼を見るのも楽しみだった…と思う。 その後、私たちの卒業とほぼ同じ頃に彼を見かけなくなった。 「あの人も学生バイトで、卒業で辞めちゃったのかな」なんて言いながら、私たち自身も行くことが少なくなっていた。 今年の3月。久しぶりにその大戸屋へ行った私は、例の店員さんが再び働いているのを発見。 即行でKやTにメールを送った。「トヤミキが復活してる!」 そんなことがあったから、今日「どこ行く?」なんて言いながら既に行く所は決まっていたのだ。 久しぶりに、トヤミキに会わなきゃ。 表でメニューを決めるのに散々迷った末、ようやく地下への階段を下りる。 店内に入って思わずニンマリ。トヤミキ発見! すごく勝手な話ではあるけれど、彼も私たちの思い出の1ページの登場人物なのだ。 だってすごい似てるんだもん某選手に。体のデカいとこまで(笑) |
3.なぜかダルビッシュ談議 |
注文して席に着くと、まずTが荷物をごそごそし始めた。 つい先日まで甲子園に行っていた彼女、私たちにお土産を買って来てくれたのだ。 「ベタだけどね…」と言いつつくれたのは全出場校名の入ったタオル。ありがとう! そしてそこから甲子園トークに突入。 私の開口一番は「てゆーか、ダルビッシュ!」だった(笑) Tは甲子園にいる間、折を見てメールや携帯で撮った写真を送ってくれた。 雨で試合中断中に届いたiショットでは、Tの後ろに写ってるグラウンドが大雨で白く見えてたり、 決勝の日は常総学院の試合前の練習風景とともに「ダルビッシュ」と謎の一言が添えられてたりと(笑) だからTとはつい最近もしゃべったような気がするのだけど、実際会ったのは9ヶ月ぶりなわけで。 Tとダルビッシュトークをするにあたり、ダルのことをあまりよく知らないKに2人で解説。 「この間の甲子園で準優勝した東北高校のエースでね…」 と、当たり障りのない紹介の後、あちこちで取り沙汰されたダルの自由奔放ぶりも説明。 「要するにさ、良くも悪くも正直すぎるんだよダルは。感情が素直に表に出る」 「見ていて、まだ子供だなーって思うよね。そこが可愛いとも思うけど」 というのが私とTの見解。ほほう、と聞くK。 「まだ2年生だから、来年も甲子園に出てくるかも。その時は今度こそ『要チェックや!』」←スラムダンクの彦一風 と、勝手に「ダルビッシュのすすめ」まで説く私。 実はダルビッシュ話は、後日別の子と会ったときも盛り上がることになるのだけど。 何か今回、やたら私の周りでダル人気が高かったんだよね。 特徴的なのは、皆「ダルビッシュくんカッコいい〜(はぁと」ってノリではなく「あの悪キャラぶりがいい」って言うこと。 もう皆球児と年が離れてるから落ち着いた見方ができるんだと思う。 あ、悪キャラって言っても本当に悪い意味じゃなくて、「生意気で気が強そうで自由奔放」って意味で。 高校球児って言うとやたら爽やかさが強調されるけど、普通の高校生だもの。 そんな意味でも、ダルビッシュは人間味あふれて魅力的なキャラだった。 もちろん、真壁くん・横田くん・家弓くん・采尾くんらダル以外の2年生に、1年生の加藤くんもいる。 チームをまとめた3年生も。東北高校の皆が好きだったよ。 そんな感じでアマ野球の話とか、Kが山へ行ったときの話とかをしながらご飯を食べて。 定食屋と言う性質上あまり長居もできないし「どっか別のところ行こうか」ってことに。 さらばトヤミキ、また今度会おう。 「どこ行く?」今度こそ本当に行き先探し。 |
4.思ひ出の?ジョナサン |
駅前に戻りながら「どこ行こっかー?」 最近、この辺はおしゃれ〜なカフェが増えてきてる。皆カフェ好きだしそういうとこでもいいんだけど 「けど、カフェは店が閉まるの結構早かったりするよね…」 「長居しても大丈夫そうなのはファミレスとか…」 「…久しぶりに、ジョナ行ってみる?」 ということで、ジョナサンに決定。 「あっちだよね?」昔よく通った道を行く。途中、スポの飲み会で使ってた店が工事してることに気付く。 「え?○○が!工事中?」 あー、この店…いつも納会の時に行ってて、ここでいろんなことがあったよなぁ… 駅からほんの少し歩いたところに、ジョナサンがある。近くにはバーミヤンと、少し先にはデニーズも。 「よく来たよねー、ここ」「入稿中にね…(笑)」「面割りが終わらないとき、印刷所帰りに皆で寄ってさ…」 「人数多すぎて席が空いてなかったり」「そういうときはあっちのデニーズ行くんだよね、ちょっと歩くけど」 「で、ご飯食べて」「割り付け終わらすつもりで行ったのに、結局ご飯食べてちょっとしたら帰っちゃうの(笑)」 バーミヤンはバーミヤンで、よく先輩と一緒にご飯食べに行った店。 「姉さん(某先輩のこと)がさ、なんか前に『バーミヤンのCMの歌がある』って言ってて」 「何それ?そんな歌知らない〜」「私も知らないって言ったら、姉さんその場で歌ってくれたよ(笑)」 大学時代、24時間営業のファミレスで何度夜明かしをしたんだろう。 このジョナサンには色々な思い出がある。 納会の日、3次会の後「4次会」と称してここへなだれ込んだ。 合宿前に「スポに関するレポート」を提出しないといけなくて、納会翌日が締め切りだったため、皆でここでレポート書いた。 追いコンの後は、ここで空が青くなるまで先輩と語っていた。 3年で野球班引退した夜、スコアブックと、取材ノートと、後輩からもらった花束を抱えてやっぱりここへ来た。 それから、それから… 「いろいろあったよねぇ…」誰かがぽつんとつぶやいた。 今たぶん、それぞれが思い出を頭に描きながら歩いてる。 横断歩道の信号待ち。もうすぐ青になる。ジョナサンは目の前だ。 店に入ると、時間帯のせいか結構混んでいた。禁煙席がいっぱいで、喫煙席へ案内される。 座ったところは、ちょうど1年の納会帰りに「4次会」で来てレポートを書いた席の目の前。思わず苦笑い。 ジョナでは、何を話したっけ。いろいろ話しすぎてて記憶が曖昧(笑) それこそ「あの時はあの辺の席に座った気がする」とか、前来たときの記憶を辿ってみたりもした。 それから、秋にOB戦があるらしいという話から「平日らしいけど、休みとって見に行こうぜ!」と早くも計画。 秋というかもうハッキリ言って冬という時期にやるというのに「え、ナイター?」と言ったK。凍死したいのですか?(笑) 明日プロ野球を見に行きたいのだが天気が微妙だ…という話をした。 神宮の、ヤクルトvs中日戦。一応、試合開始時刻とチケットの値段はメモしてきた。 そのメモを見ながら「でも、降水確率高いし、試合やるかどうか微妙…」 すると横で何か考えながらじっと聞いていたTが口を開く。「私、明日も休みだし、一緒に行こっかな…」 Tは広島ファン。学生時代も時々神宮でプロ野球観戦したことはあったらしいが、全てカープ戦。 「カープ戦以外では神宮行かないと思ってたんだけど、カヨの話聞いてたらだんだん行こうかなって気になってきた」 ホントに!?それは嬉しいけど、でも天気が微妙で試合どうなるか保証はないよ? 携帯で天気予報を見てみると、東京地方の明日は曇りのち雨。 降水確率は午前中が10%、午後から夕方までが50%で夜は60%…もう、ほんっとに微妙。 それでもとりあえず、試合をやると仮定して、どこの席で見るかだいたいの見当をつけておいた。 |
5.アホプリ炸裂! |
ジョナでの超non-stop talkingは、まるで大学3年頃に戻ったような気分だった。 色々話し、笑い…おバカだけど、楽しい! ふと時計を見ると、22時半を過ぎている。そろそろ出ようかということに。 皆で遊んだ時の最後のシメはもちろん… 「プリクラ撮りに行こう!」 高校や大学時代のように撮りまくることはない。けど、やっぱり会うと撮りたくなる。 普通のカメラ使うほど大げさじゃなく、軽い感覚で思い出の一瞬を残しておきたいの。 携帯カメラともまた違う。皆で撮ったものを、切り取って分け合えるのが好き。 再び駅前に戻って、これまた馴染みのゲームセンターに行く。 途中、別の友人Yちゃんからメールが来た。今、KとTと一緒にいると伝えると 「(3人の)会話濃そうだね〜(笑)」と返ってきた(爆) 「なんか、『濃そう』って言われてるよ、私たち(笑)」「え〜!?」 プリクラは全盛期を過ぎた今でもなお進化している。 行く度に新しい機能を搭載した新機種が出ていて、毎回目を丸くして驚く、浦島太郎な私たち。 今回もまずはどの機械で撮るか迷う。迷った挙句、一番人気っぽい機種(美写シリーズ?これは当たり外れ少なく安心)に。 背景を決めて、撮って、落書き。「何て書くよ?」 そういえば落書きのネタ特に決めてなかった…そこでふと浮かんだのがさっきのYちゃんからのメール。 3人揃ってポーズしたとこに「濃いって言うなー!!」と。 もう何でも即座にネタにしちゃいますよ〜。アハハハ。 1枚撮って終わり、てのじゃなんとなく物足りない…しかもさっきは落書きにネタ仕込むのが不十分だったし。 ってことでリターンマッチ。 「今度はちゃんとネタ決めてから撮ろう!何するよ?」緊急ネタ合わせ会議。芸人か? 話し合いの末、次は「高校野球ネタ」を盛り込もうと決定。 たまたま撮ろうとした機種の選べる背景の中に、夏空の絵柄があって高校野球ぽかったからなんだけど(笑) 「じゃあさじゃあさ、さっきのあれ使おうよ!」そう言ってKが取り出したのはTにもらった甲子園タオル。 「マジで?それじゃ私はこっち出すよ」私も、さっきTにもらったもう一つの甲子園土産を投入。 「じゃ私はこれで、『甲子園』ってのをアピールするから(笑)」Tはお土産を入れていた「甲子園」のロゴ入り袋を持つことに。 私たちにとってプリクラとは、可愛らしく写るためのものではない。いかに笑えるかが勝負。 ネタプリクラに命賭けてます、ある意味。(いつからこうなったんだろ…) そんなこんなで、2回目のプリクラ撮影。今度は4ショット撮れるということで、先ほどの打ち合わせどおり 1、甲子園グッズ持ってさわやかに(コカコーラ・サマースペシャルって感じで) 2、テーマは「ダルビッシュLOVE」 3、バッター・キャッチャー・審判役をそれぞれ分担して「バッターボックスでの1コマ」を再現 4、普通にラヴリー路線(笑) この4パターンで挑みました。最後の4はさすがにネタ切れ。無念… 完成品は自分たちとしてはなかなかの出来(ネタプリとして)。 上機嫌な3人、「じゃあもう1枚行ってみよう♪」ウチら、ホントにアホだ(笑) こうしてアホアホパワー全開(むしろ全壊か)プリクラを量産したのでした。。。 |
6.山手線 |
沢山のアホプリクラを手に、駅へ向かう。 笑いすぎ・はしゃぎすぎで最後は頭が痛くなったくらい(爆)超〜バカやって遊んだ。 久しぶりに会えてよかったなぁ。 昔はKとTが山手線で、私が私鉄利用だったからそこでバイバイだったんだけど、今日は私も山手線。 ホームで、反対方向の電車に乗るTとまず別れ、Kとはそこから2駅一緒に帰った。 Tは明日も会う予定だけど、Kとはまたしばらく会えない。 それを意識してるつもりはないんだけど、「また明日!」と言えた学生の頃に比べて、やっぱりちょっと名残惜しくなる。 でも、11月末、休みとるって約束したからね(笑)またその時に会えるのを楽しみにしとります。 いやー、しかし濃い一日だったぁ〜。←結局濃いのかよ! |