31日の観戦記その2。

同点に追いついた直後の5回、ライオンズの攻撃。
3回から柴田(自打球を当てて交代)に代わって守備に就いていた友亮がレフト前ヒットで出塁。
続く赤田の打席で盗塁を試みるが、ここはキャッチャーの橋本が刺してアウト。
しかし赤田、続く貝塚に連打を許し二死二、三塁。迎えるバッターはカブレラ…。
さっきどでかいHRを浴びているだけに、ここは敬遠か?と思いきや、小野−橋本バッテリーは勝負に出る。
だが結局四球で二死満塁となってフェルナンデス。引き続き怖いバッターだ…。
なんとか一塁ファールフライに打ち取りピンチを脱出。ふぅ。

5回裏まで終了。ここで夏休み最後の打ち上げ花火300発!
バックスクリーン後方に上がる花火。近いのでドンドンと花火の音がお腹に響く。
きれい〜。思わずポカーンと口を開けて見入ってしまったけど、傍から見たらアホの子だったかも(笑)
なんか、野球を見に行って花火も楽しめるってすごいお得な気分。
花火とともに、グラウンドではチアの女の子とマーくんたちが「YMCA」を踊る。
試合中はスタンドのあちこちに出没して子供にサインしたり愛想を振りまいてるマーくん、可愛いわ〜(^^*)
花火



一塁側内野二階席から見る花火。
ちなみにバックスクリーン後方から上がるため
外野からは見えないらしいっスね…。
下の白い線は球場設備の何かの支線?みたいなもの。
花火その2



近すぎて逆に撮るの失敗気味…(汗)
黙って自分の目に焼き付けろってことか。



5回・6回と両チーム無得点で、ラッキー7に突入。
ライオンズの攻撃中、マリーンズ側のファンは自軍のラッキー7に向けて各自風船を膨らませ始める。
この日は入場者に白いジェット風船(普段はグッズショップにて販売している品)が無料配布されていた。
あちこちで風船を膨らます音と、破裂させる音が交錯する(笑)
(風船の破裂する音、グラウンドの選手たちは気にならないのかなぁ。私だったら気が散って集中できなそうだよ…)
私も人生において2度目のジェット風船を体験することになった。
思えば初めてジェット風船を飛ばしたのは01年、ぴよたまちゃんと一緒に行った日本シリーズ(Ys対Bu)。
が、やったことがある人はわかると思うが、ジェット風船は膨らませるのが難しい。
コツをつかめなかった私は、2個の風船(4個入りをぴよたまちゃんと半分こ)のうち1個しか膨らませられなかった思い出がある。
そのときぴよたまちゃんに教わったコツを思い出し、3年ぶりにいざリベンジ!
…やったーできたよー!今回はわりとスムーズに膨らませることができた!嬉しい(泣)

さあ、あとはこれを飛ばすだけ。風船を手に、意気揚々と7回表終了を待った…のだけど…
一死から友亮が四球で出塁、赤田の二ゴロは併殺崩れで走者が入れ替わり二死一塁に。
ここでマリーンズは投手交代。小野に代わって藤田。降板する小野を一塁側スタンドは拍手で迎える。
藤田は貝塚にヒットを浴びて一、二塁とピンチを広げてしまい、打者1人で降板。あのー…藤田さん…
3人目として告げられたのは薮田。ここでライトスタンドと一塁側内野が「おお、薮田だ!」と沸く。
今日で59試合目の登板。今季ここまでセットアッパーとして安定した成績を残し、五輪期間中は小林雅の代わりにストッパーも務めた。
そんな薮田の登場に、ピンチで静かになりかけた一塁側は少し明るい雰囲気になる。
しかし迎えるバッターはまたしてもカ、カブレラ…ひぃ〜。
打球はまた高々と上がった。うぎゃー!!
だが、先ほどのHRに比べると少し勢いがない。「落ちてこい、落ちてこい!」と念じながらセンターの動きを見つめる。
高ーいフライがやっと落ちてきて、サブローのグラブに収まった。3アウト。ピンチを切り抜けた!

ホッと一安心して、さあ今度はマリーンズのラッキー7。
風船無料配布のおかげで、三塁側の半分くらいまでも白く染まっている。
球団応援歌「We love Marines」に乗せて、皆でジェット風船を夜空へ!
トモアキらしいというか何というか


3回裏の守備から登場した友亮。
5回、一死走者なしで回ってきた最初の打席では、
いきなりセーフティバントの構えを見せた。
で、結局その後レフト前へクリーンヒット。
何というか、友亮は相変わらず友亮である、と思った。
手前のキャッチボーラーは里崎さんだったりする




リリーフカーに乗って登場の薮田。
登板回数の多さが心配でもあるけど(試合数・投球回数ともにリーグトップ)、
その鉄腕はチームからもファンからも頼りにされている。
We love love love, love Marines♪




7回表一死走者なし。ラッキー7へ向けて待機中。
この後、ピンチが続いてしばらく風船持ちっぱなしで待つ羽目に…。
でも人生で2度目のジェット風船飛ばし、楽しかった♪



7回裏、マリーンズは先頭の井上が四球で出塁。
サブローのバントで二進(実はサブちゃんのバントにハラハラドキドキしてたのは内緒)。
平下の遊ゴロの間に井上は三塁へ。二死三塁、勝ち越しのチャンス。
ここでライオンズの投手が東から左腕の星野に交代。
マリーンズも一番の小坂に代打が告げられる。出てきたのは我らが初芝!
チャンスを迎え盛り上がってきた球場が、「代打・初芝」のコールでさらにヒートアップする。
すごい歓声。さすがミスターマリーンズ!!
ハツ様、打ってくれ〜!
…しかし願いもむなしく空振り三振。うーん残念!テンション上がってた分、落胆も大きい。

それにしても、本場マリンでのマリサポさんたちの応援はすごい。
マリーンズの試合はこれまで何度か見たことあって、そこでの応援も良かったけど、やっぱり本拠地はすごい。
普段はまったり観戦することが多い私も、ここでは自然と応援の波に乗ってしまっていた。
声と手拍子の応援が丸いスタジアム全体に響いて、広がって、包まれてる気がしてすごく気持ちいい。
「We love Marines」の“勝利の喜びは大波となって スタンド全体に広がっていく”って歌詞はこういう状態に近いのかも。
「エリーゼのために」に乗せて「ちーば!ロッテ!マーリーンズ!」もやれたし(←ずっと“千葉で”これがやりたかった)、
今年からの新チャンステーマ(「SKINHEAD RUNNING」)はテンションが上がってきてクセになる予感。
噂に聞きし垣内の応援歌は本当に噂どおりある意味すごかった。
♪かきうちてーつーやー かきうちてーつーやー♪って、今でもふとした瞬間に頭の中を流れることがある(笑)
前ページで触れた福浦の応援歌は、メロディが流れ始めると「おおー来た!」と思ってワクワクする。
立川とのトレードでシーズン中に移籍してきた平下にも専用応援歌があって、それはなんとディズニーの曲だったり。
ディズニーの「ジッパ・ディ・ドゥ・ダー」(『南部の歌』より)に乗せて
「平下 オー 平下 なんて素晴らしい選手だ 平下 オー 平下 素晴らしい平下♪」って(笑)ひねりなしの直球勝負。
それから、今江の応援歌もカッコよかったなぁ。

こんなに自然に応援に入りこんで、かつ楽しい!と思った試合は初めてかもしれない。
もちろん、まず最初に試合ありきなんだけどさ。
マリーンズの試合見せてみたいなぁ…と、何人かの友達の顔が浮かんだ。
ハツ様





16年目のベテラン・初芝清。
この人の名がコールされると球場は大いに盛り上がる。
そのただならぬ歓声の大きさは
ミスターマリーンズと呼ぶにふさわしい。
ライトスタンドのマリサポさんたち



ライトスタンドは今日も熱いマリサポさんでいっぱい。
一塁側内野自由もなかなか埋まっている。
声と手拍子による応援は、波のように球場を包む。

夏休み最後の一日、
この日のマリンには2万9000人の観衆が入った。



小坂に代打が出たため、8回表からは西岡がショートの守備に就いた。
おお、やっと見られるよ西岡!(ニヤリ)
(あ、でも西岡が見たかったのは確かだけど別に小坂が嫌いなわけじゃないから。むしろ小坂は好きだ。大好きだ。)

しかし喜んでばかりもいられない事態になってきた。
先頭のフェルナンデスが、打ち取った当たりながらも三塁内野安打に。
バントで二塁に進められ、マリーンズは続く中島を敬遠。ここでライオンズは細川に代えて代打・和田。
うわぁぁん、ベンちゃんこわいよー。
ボール先行からフルカウントに持ち込むも、結局四球で一死満塁。この試合最大のピンチ!
ラストバッター大島。2ストライクまでこぎつけたものの、センターへ犠牲フライを打たれついに勝ち越しを許す。
1点で抑えればまだ大丈夫…と言ってるうちに友亮が2点目のタイムリー。
That's友亮、って感じ。プロでもすっかり「相手から見てイヤなバッター」になってきたね。
大学時代を見てた者としては嬉しいけど、何も今この場面で打たなくても…(ため息)でもこれこそ友亮なんだよなぁ。
続く赤田にもタイムリーが出てこの回3点目。「まだ大丈夫、いける」という言葉がどんどん喉の奥に下がっていく…

8回裏のマリーンズは、一死から福浦がこの日3安打目となる二塁打で出塁。
フランコに代打・垣内がコールされるとライオンズは星野から小野寺にスイッチ。
小野寺も生でピッチング見るの初めて。ていうか球速っ!
ライトからの大声援も実らず、垣内・橋本と連続三振で8回終了。
未来を担う三遊間



サード今江、ショート西岡。
将来のマリーンズを背負う二人の夢の三遊間。
小野寺。


小野寺。
張り切って撮ったけどダメダメだー。期待してた人ごめんよ。
本当に球速かった。だからブレてるんだ(言い訳)。
何にでも興味を示すお年頃(笑)


ピンチを迎え投手コーチがマウンドへ。内野陣も集まる。
投手じゃないのになぜかロージンバッグを手にしている西岡。
投げるの?(笑)
返します。



薮田続投。
西岡はおとなしくロージンを返す(笑)



5−2で迎えた9回裏、ライオンズは守護神・豊田が登場。
名前がコールされただけで相手ファンを絶望的な気分にさせる豊田ってすごいと思う…。
今江サードゴロ。井上三振。あっさり2アウト。早すぎる〜。
サブローがなんとか粘って四球を選び、ネクストに西岡が出てきた。
せめて西岡まで回してくれ…!と思った瞬間、平下が初球を打ち上げゲームセット。しゅ〜りょ〜。
西岡の打席見たかったよ(T_T)

名残惜しさたっぷりで席を立ち、球場内のグッズショップに寄る。
店内はお客さんがいっぱい。
その光景を見ながら、改めて「なくしちゃいかんよ。このチームを、球場を、パ・リーグを」と実感する。
沢山のグッズの中に、選手会のミサンガキットも入荷していた。
買おうか迷ったけど、自作のがあるからまぁいっか、と今回は見送り。
試合後、球場前でのライブを眺めたりしてマリンの空気を存分に感じた後、ホテルに戻ることに。
最後にもう一度球場を見上げると、満月には少し足りず、ちょっとだけ欠けた月がスタジアムを照らしてた。
空高くから、穏やかなでまっすぐな光。きれい。とてもきれい。
今日ここで過ごした時間は、なんだか夢みたいなひとときだった。どこか現実離れしたような。
この月明かりは、まるでそんな今宵を象徴しているかのよう。
あだ名はゲッチュ







今日のヒーローインタビューは
勝ち越しの犠牲フライを放った大島。



歩いてホテルに戻ると、ロビーには選手たちを待つライオンズファンの人たちがちらほら。
それを横目で見ながら通り過ぎ、エレベーターで部屋へ戻る。
途中の階で男の人が二人乗ってきた。
・・・!!
そう、ご想像の通りライオンズの選手。
もう私服に着替えていてプライベートモードだし、じろじろ見るのも失礼なので「野球なんて全く知らない一般客」を装う(爆)
他の一般客が乗り降りしてる隙に、さりげなく彼らの視界に入らないような位置へ二、三歩移動。
しかしそれが災いしたか、片方の選手がこっちを見た。バ、バレた!?(何が?)
彼は私のカバンのあたりをじーっと見ていた。カバンからはマリーンズうちわの柄の部分が少し見えてる。
うちわの絵柄までは見えないけど、野球の帰りってバレちゃったのかな…。
しかしその後、自分の部屋に戻ってから気付いた。さっき彼が見てたのはきっとカバンじゃない。私の手元だ!
そう、この日も左手にしっかり12球団のチームカラーで作ったミサンガを巻いていたのだった。
なるほどね〜。でもファンがミサンガしてるの珍しかったのかな?本当に凝視してたんですけど…。

卑弥呼からメールが来たので、部屋に戻ってから返信。たった今選手と遭遇した話も教えておいた。
すぐに卑弥呼から電話がかかってきて、しばしおしゃべり。
卑弥呼「○○も出てたんですよね、どうでした?カッコよかった?」
私「いやー、遠くて顔まではよくわからなかったよー」卑弥呼「そっかー」
10分ほど話して電話を切った後、お茶を買いに1階のコンビニへ。同じ失敗は繰り返すまいとミサンガは外して行った(笑)
ホテル内のコンビニに入ると、ガタイのいいお兄さんたちが3人。はい、選手との遭遇第2弾ですよ。
試合後のくつろぎタイムを邪魔するつもりはないから、知らん顔してお茶を選び購入。
コンビニを出ると、彼らはロビーで待ってたファンにサインを頼まれてた。
帰りのエレベーターもやっぱり選手と一緒。でももうミサンガつけてないし平気♪…なわけないでしょ!
さっき卑弥呼との会話に出てきた某選手と同じエレベーターに乗り合わせたので、卑弥呼に再び報告の電話(笑)
てゆーか卑弥呼、今度ぜひ一緒にマリン行こう。幕プリ宿泊プラン付きで(笑)

さて、ここで一つ疑問なんですがね。
球場から帰ってきたとき、ホテルの駐車場に一台のバスが停まってた。でっかく横浜ベイスターズのロゴがついたバスが。
え…ベイ?なんでここに?近くで試合してるっけ?
と思って部屋でスポーツニュース見たけど、巨人との試合、松山でやってるし…。シーレックス(二軍)か?
でも二軍戦もマリンでは試合やってないはずだよ〜。なんでナンデNANDE?

はじめてのマリンは「ちょーキモティィ〜!」(by タカヒコくん&北島康介)でした(笑)
今日も卑弥呼パワーを存分に発揮して、快適な観戦ができたし。
マリンの天候状態について教えてくれた人には「また見に来たい」ってメールを送った。
球界は今、再編問題で揺れていて、来季のことですら一体どうなるのか全然わからないけど、
本当にまた来て、もっともっとここで試合を見たい。応援したい。これからも、ずっと。
そう思った一日だった。

楽しい遠征も明日で終わり。
最終日は、千葉から再び東京ドームへ向かいます。


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