8月28日(土) 遠征初日 くもり時々雨

今回の遠征は、天気との戦いから始まった。敵は台風16号。大型で猛烈な強さらしい。
出発の数日前、友人Yちゃんからメールが届く。「台風近づいてるけど、飛行機大丈夫?」
対する私の返事は「このままじゃ28日に直撃しそうだけど、卑弥呼パワーで精一杯戦うよ。勝ったら褒めてね(-ω-)」
我ながらアホなこと言ってる気がしたが、実際台風はその後もノロノロと迷走気味に北上を続け、
当初は28日に九州上陸と思われていたのがどんどん遅くなり、しまいには30日頃という予想になった。

で、28日当日。
台風の影響で既に風は強いものの、飛行機は無事に離陸でき、九州脱出成功。よっしゃ!
夏休み最後の週末、機内は満席で子供連れも多い。そういえば去年もそうだったな。
などと思っていると、機内放送のJ-POPチャンネルでBEGINの「誓い」が。今年の熱闘甲子園のエンディングテーマだった曲。
「フルコーラスで聴いたことなかったから、聴けてラッキー♪」くらいに思って聴き始めたんだけど…
…ヤバイ。キタ。
機内放送だから、イヤホン使って耳元で聴くでしょ?CDコンポやTVで聴くより臨場感があって、すごく壮大に聴こえる。
今年の甲子園の思い出が蘇ってきて、感極まってしまい涙ぐむ。子供たちで賑わう機内で一人だけ。怪しいヤツだ(笑)



台風の影響もさほどなく、羽田に到着。荷物を受け取りドームへ向かおうとすると、東からメールが。
「そろそろご到着?東京は(今日だけ妙に)寒いから気をつけて」。
ご心配ありがとう。予想通り、既に空港でも私一人ノースリーブで浮いてますから!残念!←波田陽区
失礼、取り乱しました。そんなこんなで明らかに浮いてるノースリーブ女は、電車に乗って一路ドームへ。
車中、Yちゃんからメール。すでにぴよたまちゃんと合流して「プレ部会」やってる模様。
今回の最重要討議事項の「チーム○○」について意見を求められる。
せっかく真剣に答えたのに、私の意見は2人にあっさり却下された(爆)
メールでのやりとりがなんだかまどろっこしい。早く会ってしゃべりたい!電車よ早く着け〜。

電車を降りると雨模様。確かに空気はひんやりと涼しい。場違いなこの格好を早くなんとかしたい…。
やっとドームに到着。一年ぶりのこの場所。ただいま!と心の中で叫ぶ。
あわよくば第二試合を少しでも見られるかと思ったのだけど、着いたらちょうど試合が終わった頃だった。
第二試合を終えて出てこられたARIAさんとお会いし、ちょっとおしゃべり。
そこへYちゃんとぴよたまちゃんもやって来たので、ARIAさんとお別れして3人で中へ入った。

第三試合が始まるまで、さっそく3人で部会。チーム○○トーク、どんどんヒートアップ。
Yちゃんとぴよたまちゃんから甲子園のお土産をもらった。お揃いの出場校名入りストラップ。
…のはずが、何か私のだけ特殊加工が施されてるんですけど!?
「これ、世界に一つだから(笑)」って…笑いすぎて持つ手が震えたじゃないか、どうしてくれるんだ!
…大切にさせていただきます、ハイ。
裏側はとてもお見せできません




甲子園土産その1。
一見すると普通のストラップ。
でも裏返すと実は…(笑)



さて、第三試合は18時10分開始。ホンダvs日産の、自動車対決。
日産といえば、今年から新しくなった赤いユニホームなんだけど…
本当に赤くなってるよ日産。
噂には聞いていたけど、本当に日生のユニに似てる〜。
日産=青のイメージがあるので(多分前ユニのブルーバードの影響もある)やっぱり不思議な感じ。
てゆーか柱が邪魔じゃね?



写りが暗くてごめんなさい。
日生のような日産ナイン。



ホンダには、我らが矢口(かずさマジック)が補強されている。
かずさマジック、チームとしては今年は予選敗退でがっかりしたのだけど、
ホンダ・日通・JFE東日本の3チームになんと合計9人も補強選手として選ばれている。おそるべし。
そーいうわけで、珍しいホンダユニホーム姿の矢口。
やぐやぐ





矢口を見るのは昨秋のオール早慶戦以来。
相変わらず体でっかいどー。
本当にいい体格です




「早稲田ユニとかずさユニと今回のホンダのユニ、どれが一番体が大きく見える?」
などと話しながら打席を見守る(笑)
第一打席でいきなり右中間二塁打。



2回裏、日産の攻撃。
二死走者なしで六番・四之宮がセンターオーバーのヒット。四之宮は二塁を蹴り、三塁へ向かう!
ボールが返ってくる。四之宮はヘッドスライディングでベースに突っ込む。クロスプレー、判定は…アウト!
思わず「うわぁ〜」と声が出た。三塁ベンチ寄りにいたので、三塁ベースへ向かってくる様子はほぼ正面で見える。
二塁を回って、選手がこっちへどんどん向かってくる瞬間はすごくドキドキ。
今回の四之宮のようにヘッドスライディングならなおさら迫力がある。
こういうのは、やはりTV中継じゃ味わえない。現地観戦ならではの醍醐味だよなぁ…と痛感。
醍醐味といえば、スタンドから聞こえてくる応援もその一つ。
日産の応援は慶應の応援パターンを使っている。
一番耳に馴染んでいる音楽だけに、聞いてると何だか体がウズウズ…(笑)

試合は5回を終わって0−0。打ち合いになる気もしなかったけど、思っていたよりも投手戦の様相。
と思っていたら…6回表、試合が動く。
二死走者なしから、ホンダの四番・金子がバックスクリーンに先制ソロを叩き込む。
Yちゃんが「宮田さん、前に三者連続HR打たれたことあるんだ…」とぽつり。
「大丈夫だよ。まだ1点だし、ここできっちり後続を切れば」と言った直後、続く五番の平間が今度はライトスタンドへ…
まさかの二者連続被弾に「うそーん!」しか言えなくなった。Yちゃんの虫の知らせ的中…
宮田はさらに六番・開田にもレフト線へ二塁打を打たれ、ここで降板。
二番手の塩崎が後続を断ったものの、ホンダが2点を先制した。



日産寄りの位置に座っているけど、一方でホンダの知ってる選手も応援したい気持ちはあり、微妙な気分。
そんなホンダ側で知ってる選手の一人、開田。
「あー開田だぁー」とカメラも構えずぽーっと見てるうちに2安打してた(笑)
昔から背は高かったけど、社会人になってから体の厚みも増して、全体的に少しがっちりしたかな…って印象。
遠目だから顔とかはよく見えなかったけど、雰囲気は大学時代と変わらない気がした。

前述の矢口。開田とは大学の先輩後輩関係(矢口が4年で主将のとき1年生だったのが開田)。
7年経ってまさかもう一度同じチームでプレーするなんて、本人たちも想像してなかったんじゃないだろうか。
そんな矢口が、8回無死一塁でバントの構え。
「矢口がバント!?」これまで、あまりそんな場面を見た記憶がない。
不安は的中。見事にバント失敗ゲッツー…
貴重なショット…かな?




バント矢口。この写真の直後、
懸命の走りも及ばずゲッツーに。



ホンダ応援席では、自動車会社らしく車の形のバルーンが登場。スタンドを右に左に駆け回っている。
最初は「あ、車だー」と思って見てたんだけど、そのあまりの元気の良さになぜか笑いがこみ上げてきた。
本当に躍動してるんだわ、スタンドで。
イキのいい車




下で支えてる人たちが持って走る神輿状態なんだけど、
本当に元気よすぎ(笑)
ちなみにF1カーの形らしい。
後日の試合では「飛行機」バージョンも登場したという。



2点ビハインド、試合はもう終盤。日産寄りで見ている面々の頭の中にも焦りが生まれ始める。
8回を終えてわずか3安打。走者を進めた回もあったのだが、1点が、ホームベースが遠い…。
9回表、ホンダに1点を追加され3−0とリードをさらに広げられると、その裏、最後の攻撃もあっさり2アウト。
三番・吉浦の打球は投ゴロ。一塁へ転送されて試合終了。
昨秋の日本選手権の覇者・日産、2年ぶりの夏は初戦で散る。

ホンダ
日産
(ホンダ)橋本−佐伯
(日産)宮田、塩崎、廣瀬−須田、中原
本塁打 金子1号ソロ(宮田) 平間1号ソロ(宮田)
試合時間 2時間26分



試合後、工場長と総務部長のお二人にご挨拶させていただいた。
試合前にちょっと会った同期の東とも、再び雑談。
皆日産の敗退でしょんぼりムード。完封負けだったし、元気出せって方が無理かも。

その後、駅前の某居酒屋へ移動。Nさんも合流してフルメンバーでの部会開始。
とりとめのないことから真剣!?な話まで色々語る。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。部会、何時間やっても足りないよ。
とりあえず、来年は皆で合宿する気満々♪

一応、今年の遠征のスローガン?は「きちんととろう睡眠時間」だったのだけど
初日から夜更かし…部会で散々スパークしたにも関わらず、テンション高すぎ!
翌朝7時半起きなのに、布団に入ったのが5時、ようやく眠りに就いたのは5時半だった(爆)



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