8月29日(金) 遠征6日目 晴れのちくもり

実はこの日、当初の予定はこうだった↓
朝9時半〜神宮で東都リーグの新人戦決勝を観戦→午後は東京ドームで大ガス戦を観戦
が、東都の応援してるチームが決勝を前に敗退し、ドームは第1試合がかずさマジック−ホンダ熊本という好カード。
これはドーム行きたいなー、ってことで友達の了解を得て予定変更し朝から都市対抗へ行くことにした。

2日間お世話になったYちゃんの家を出て、一緒にドームへ向かう。
一緒に東都観戦をする予定だった友人Mとも現地で落ち合う約束をしている。
Mと一緒に野球を観るのはちょうど10ヶ月ぶりだった。


第1試合、かずさマジック−ホンダ熊本。
この両チーム、昨年(第73回大会)も同じ2回戦で対戦している。そのときはホンダが2−1でサヨナラ勝ち。
私も目の前でその試合を見ていたのだが、実は今回、去年と全く同じ対戦だということに試合中盤まで気付いていなかった(爆)



かずさもホンダも応援してるから迷いつつも、やや三塁側、かずさ寄りのところに座った。
この間からすれ違い続きで会えなかった同期の東(仮名)も今日来てるはずだけど…と辺りをキョロキョロ。
発見。東はやや一塁寄りのとこにいた。
先制したのはホンダ。1回裏、三番草野がライトへソロホームランを放ち、1−0。

1回が終わったあたりで「ちょっと東のところ行ってくるー」と言って一旦席を離れた。
東とは連絡をとっているものの、顔を合わせるの自体は久しぶり。
当然あれやこれやと結構話は弾む。攻守交代のときに自分の席に帰ろうと思っていたのだが…
攻撃が終わらない。
2回表、二死一、二塁から八番並木のレフト前タイムリーでかずさがすかさず同点に追いつく。
その裏、今度はホンダも同じように二死一、二塁のチャンスを作るが、九番工藤が見逃し三振に倒れ無得点。

今日が初対面同士のYちゃんとMを残したまま、結構長く席を離れていた。こりゃまずいなーと思いつつ席に戻ったら、案の定。
「もう、カヨちゃん、いなさすぎ!」と怒られました。ホントすいませんスイマセン…



4回表、かずさの攻撃。この回の先頭打者は四番の矢口。
いきなりレフトへいい当たりを飛ばすも、ファール。今のはレフトだったけど、初戦の2ランはライトへ流し打ってたな…。
と思い出していると、2球目も大きな当たり。打球はセンターへすーっと伸びて行く。
勢いを失うことなく、そのままバックスクリーンへ――。

矢口のホームランには、松井秀喜や、ローズやカブレラとは違う魅力がある。
信じられないような飛距離を誇るとか、火を吹くような強烈なライナーでスタンドインとか、そういった感じではない。
ただ、すごく「雰囲気があるホームラン」を打てる人だと思う。
どちらかというと滞空時間が長い。
いくら長いといっても、打球がスタンドに届くまで、実際はほんの数秒なのだが。
その数秒が、まるでスローモーション、はたまた時が止まっているかのようにすら思えることがある。
そして、力任せでも、はたまた追い風に乗って伸びるわけでもなく、バットを離れた瞬間から打球が己の意思を持って飛んでいく感じ。
世の中にはいろんなタイプのバッターがいて、ホームランの打ち方にもそれぞれ特色があるけれど、
私は、矢口みたいな選手を「アーチスト」と呼びたい。




“アーチスト”矢口健一。
大学時代から体は大きくてパワーがある感じだったけど
社会人に入ってから、体つきが引き締まった印象を受ける。
体が大きいのは変わらないんだけど、より精悍になった感じ。
HR打った瞬間の写真でなくてごめんなさい。
打ったときは私も狂喜乱舞してたんで…



矢口のホームランで2−1とかずさがリードして迎えた7回裏。
一死からホンダの九番工藤がレフト前ヒットで出塁。打順は一番に返り、後藤もレフト前で続く。
さらに二番の日名子もライト前ヒットで一死満塁。
打席には三番・草野。きっちりレフトへ犠牲フライを上げ、三塁走者ホームイン。2−2の同点に追いつく。
なおも二死一、二塁と一打逆転のチャンスが続くが、四番浦野の打球はサードライナーでチェンジ。

8回表、かずさは二番林がショートゴロ。三番澤村が空振り三振で2アウト。
四番矢口がストレートの四球で出塁するも、五番古川は見逃し三振で3アウト。
この試合、かずさは三番で打線が切れて次の回四番から始まるというパターンが多かった。
ランナーをためて打席に矢口、という展開を作れたら良かったのだろうが…。


打席に入る直前のかずさ・澤村。
この日は4打数ノーヒット、2三振。
最後までクリーンアップがつながらなかった。

スタンドには「燃えろ 澤村 通」の横断幕。
初めてこのチームを見た年からずっと目にしている。
主将として、今日は不完全燃焼だったかもしれない。



8回裏、ホンダは先頭の深沢が相手エラーで出塁。次打者小関の初球が暴投で深沢は二塁へ。小関がバントを決め一死三塁。
二死三塁となった後、八番稲本がレフト線へのタイムリーツーベースを放ち勝ち越し。
さらに九番工藤もレフトへ。連続ツーベースでもう1点追加し4−2とした。

最後となってしまうのか。9回表、かずさマジックの攻撃。
この回の先頭は六番、途中から守備についている松枝。監督が出てくる。代打だ。
代打は上之薗。とにかく塁に出たいところだが、空振り三振で1アウト。
七番鈴木はサードゴロ。しかし一塁への送球がそれてボールはカメラマン席へ。この間に鈴木は二塁まで到達。
一死二塁で八番並木に代わって代打・畑。しかし畑も空振り三振。2アウト。
九番計良の打球はサードゴロで試合終了。4−2でホンダ熊本がベスト8進出を決めた。
2年連続同じ顔合わせとなったが、かずさマジックは前年の雪辱を果たせなかった。

かずさマジック
ホンダ熊本 ×


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